
「ChatGPTも聞くし、画像生成AIも聞くし…、無料と有料、いったい何を使えばいいの?」
最近、AIツールの種類があまりにも増えすぎて、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。
友人や同僚は「まだ無料でやってるの?!」と言うけれど、自分にはどのAIが合っているのか分からない…。
安心してください。何に使うか、を明確にすれば、その悩みは解決できます。
この記事では、あなたの目的や使い方に合ったAIの選び方をご紹介します。スマホやパソコンで、誰でも簡単に始められますよ。
まずは目的を整理しよう【チェックリスト付き】
AIツールを選ぶ前に、「何に使いたいか」を明確にしましょう。以下のチェックリストで、あなたの目的に近いものをチェックしてみてください。
- 文章を書きたい(ブログ記事、SNS投稿、メールや手紙)
- アイデアを出したい(企画案、ネーミング、子どもの宿題)
- 画像を作りたい(イラスト、アイキャッチ画像、家族写真の加工)
- 情報をまとめたい(料理レシピ、旅行計画、健康管理)
- 作業を効率化したい(スケジュール管理、メール対応、家計簿)
いくつ当てはまりましたか?
複数の目的があっても大丈夫です。あなたが最も実現したいことは何でしょうか?
それによって、おすすめのAIツールが変わってきます。
AIを選ぶときのポイント4つ
AIツールを選ぶとき、以下の4つのポイントを比較すると良いでしょう。
- 日本語対応:日本語でスムーズに会話できるか
- 日常的に使うなら、日本語対応は重要です
- 英語が得意なら、英語対応のツールも選択肢に
- 使いやすさ:画面や操作がわかりやすいか
- パソコンやスマホに不慣れなら、シンプルな操作性が重要
- アプリがあるかどうかもチェックポイント
- 価格:無料プランは十分か、有料の価値はあるか
- 多くのAIは無料版と有料版があります
- 使用頻度や用途によって検討しましょう
- できること:あなたの目的に合った機能があるか
- 文章作成、画像生成、情報検索など得意分野が異なります
- 複数の機能が必要なら、複数のツールを使い分けるのもアリ
これらのポイントを比較しながら、あなたに合ったAIを探していきましょう。
用途別おすすめAIツールカタログ(ざっくり紹介)
✍️ 文章作成・アイデア出しが得意なAI
ChatGPT(万能型、初心者にもおすすめ)
- 特徴:質問回答から文章作成まで幅広く対応
- 価格:無料版でも十分使える、Plus版は月額2,000円程度
- おすすめの使い方:日常の疑問解決、文章の校正、アイデア出し
- こんな人に:「とにかく何でも聞けるAIが欲しい」という方
Claude(丁寧で細かい説明が得意)
- 特徴:より親切で詳しい回答、長文の分析も得意
- 価格:無料版あり、Pro版は月額約3,000円
- おすすめの使い方:子どもの宿題サポート、複雑な質問の相談
- こんな人に:「優しく丁寧に説明してくれるAIが良い」という方
Notion AI(メモ・文書管理と一体化)
- 特徴:メモアプリに組み込まれたAI、整理整頓が得意
- 価格:Notionアプリは一部無料、AI機能は有料(月額約1,200円~)
- おすすめの使い方:家事や仕事のタスク管理、日記、レシピ集
- こんな人に:「メモも予定も全部一元管理したい」という方
AIの立場を指定する
AIに特定の専門家や立場になってもらうことで、より専門的な視点からの回答を引き出せます。
×悪い例: 「健康について教えて」
〇良い例: 「管理栄養士の視点で、40代女性が太りにくい夜ごはんのポイントを3つ教えてください。具体的なレシピ例も1つ挙げてもらえると嬉しいです。」
立場を指定することで、ただの一般的な健康情報ではなく、栄養学の知見に基づいた専門的なアドバイスが得られやすくなります。
🖼️ 画像・イラスト生成が得意なAI
DALL·E(ChatGPTと連携できる)
- 特徴:テキストから画像を生成、ChatGPTと一緒に使える
- 価格:ChatGPT Plus(月額2,000円程度)で利用可能
- おすすめの使い方:ブログのアイキャッチ、簡単なイラスト制作
- こんな人に:「文章と画像の両方を同じツールで作りたい」という方
Midjourney(アート性の高い画像生成)
- 特徴:美しく芸術的な画像を生成
- 価格:月額約1,000円~3,000円、Discordアプリを使用
- おすすめの使い方:SNS投稿用画像、インテリア用のアート
- こんな人に:「とにかく美しいアート画像を作りたい」という方
Canva AI(デザイン制作と画像生成が一体)
- 特徴:画像生成からデザイン編集まで一貫して作業可能
- 価格:基本機能は無料、Pro版は月額約1,500円
- おすすめの使い方:招待状、ポスター、SNS投稿
- こんな人に:「デザインも画像も一度に作りたい」という方
Adobe Firefly(写真編集に強い)
- 特徴:プロ級の写真編集・加工が簡単にできる
- 価格:一部無料機能あり、フル機能は月額約1,300円~
- おすすめの使い方:家族写真の編集、不要物の除去、背景変更
- こんな人に:「写真を自然に加工・編集したい」という方
情報検索・学習サポート系
Perplexity(情報検索に特化)
- 特徴:AIが最新情報を検索して要約してくれる
- 価格:基本無料、Pro版は月額約2,000円
- おすすめの使い方:最新ニュースの要約、調べ物の効率化
- こんな人に:「最新情報をまとめて知りたい」という方
GenSpark(対話型検索エンジン)
- 特徴:Google検索と連携したAI、会話形式で情報検索ができる
- 価格:基本無料
- おすすめの使い方:特定のトピックの調査、最新情報の収集、質問への回答
- こんな人に:「検索結果を整理してほしい」「会話しながら情報を深掘りしたい」という方
Google Gemini(検索と連携したアシスタント)
- 特徴:Googleの検索技術と連携したAI
- 価格:基本無料、高度な機能は月額約2,000円
- おすすめの使い方:情報収集、旅行計画、学習サポート
- こんな人に:「Googleのサービスをよく使う」という方
ChatGPT Code Interpreter(データ分析が得意)
- 特徴:数字やデータの計算・分析ができる
- 価格:ChatGPT Plusの機能(月額2,000円程度)
- おすすめの使い方:家計簿の分析、健康データの整理
- こんな人に:「数字データを分析して傾向を知りたい」という方
ツール選びに迷ったら…
「天秤AI」というサービスでは、複数のAIツールを比較検討できます。
同じプロンプトを投げて、複数のAIの回答を比較しながら見ることができます。何度か実験してみて、自分がいいなと思うAI をメインに使ってみるのもオススメです。
生活シーン別:おすすめAIツール
暮らし
献立作成・買い物サポート
- おすすめ:ChatGPT + スマホの写真機能
- 使い方例:冷蔵庫の中身の写真を撮って「これらの食材で作れる夕食レシピを3つ提案して」と聞く
- ポイント:食材の賞味期限や家族の好みなども伝えるとより具体的な提案が得られます
子どもの宿題サポート
- おすすめ:Claude(丁寧な説明が得意)
- 使い方例:「小学3年生の子どもが分数の計算で躓いています。どう教えれば分かりやすいですか?」
- ポイント:「5歳児に説明するように」など、子どもの年齢を伝えると適切な説明が得られます
家計管理
- おすすめ:Notion AI(表の整理・分析)
- 使い方例:支出を入力して「月ごとの傾向を分析して」と依頼
- ポイント:毎月の固定費と変動費を区別して入力すると、より正確な分析ができます
趣味・創作活動
ブログ・SNS運営
- おすすめ:ChatGPT(文章作成)+ Canva AI(画像)
- 使い方例:「観葉植物の育て方についての500字のブログ記事を書いて」→ Canvaで「多肉植物のイラスト」を生成
- ポイント:自分の経験を加えることで、オリジナリティのある記事になります
写真編集
- おすすめ:Adobe Firefly、Canva AI(画像)
- 使い方例:「家族写真の背景を桜の木に変更して」「写真の右側にいる知らない人を消して」
- ポイント:元の写真が鮮明なほど、自然な編集結果が得られます
旅行計画
- おすすめ:Perplexity、GenSpark(最新情報収集)
- 使い方例:「6月の京都2泊3日、子連れ家族旅行のモデルコース」と質問
- ポイント:季節や同行者、予算なども伝えるとより具体的なプランが提案されます
仕事効率化
メール・文書作成
- おすすめ:ChatGPT、Claude
- 使い方例:「取引先へのお詫びのメールを書いて。納期が3日遅れる件について」
- ポイント:書いてもらったメールを自分で確認・編集することで、より自然な文章になります
資料作成
- おすすめ:Notion AI、Google Gemini、Gamma
- 使い方例:「新規事業の企画書の構成案を作って」「このデータからグラフにするとしたら何がいい?」
- ポイント:まずは大まかな構成を提案してもらい、詳細は自分で埋めていくと効率的です
スケジュール管理
- おすすめ:Google Gemini、Notion AI、Microsoft Copilot
- 使い方例:「来週のミーティングを効率的に配置して。午前中は集中作業の時間を確保したい」
- ポイント:自分の生産性が高い時間帯なども伝えると、より効果的なスケジュールが提案されます
無料と有料、どう選ぶ?
無料でも十分な場合
- 使用頻度が少ない:月に数回程度の利用
- 用途が限定的:個人的な趣味や学習目的
- 要求レベルが低め:シンプルな文章生成や質問応答
多くのAIツールは無料版でも基本的な機能が使えます。特にChatGPTやClaudeの無料版は、日常的な質問や簡単な文章作成であれば十分に役立ちます。
有料を検討すべき場合
- 使用頻度が高い:1日に何度も利用する
- 業務で使用する:仕事やビジネスでの活用
- 高品質な出力が必要:長文作成や高品質な画像生成
有料版では、応答速度が速くなったり、より高度な機能が使えたりします。特に画像生成AIは、有料版の方が高品質な画像を生成できることが多いです。
お試しのコツ
- まずは無料版から:機能や使い勝手を確認してから
- 必要性を感じてから有料へ:「もっとこうしたい」と思ったタイミングで
- 料金プランを比較:月額より年額の方がお得なことが多い
「これは使えそう!」と感じてから有料版にアップグレードするのがおすすめです。多くのサービスでは、最初の1ヶ月間お試し価格になっていることもあります。
まとめ:AI選びは「正解」じゃなく「相性」
AIツール選びで一番大事なのは、「やってみて、合うかどうか」です。どんなに評判の良いAIでも、あなたとの相性が合わなければ使いづらく感じるでしょう。逆に、自分に合ったAIは、日常生活や仕事の強力なサポート役になってくれます。
AIはあなたの”パートナー”です。完璧なAIを探すよりも、あなたの目的に合ったAIを見つけ、一緒に成長していく姿勢が大切です。最初から上手く使いこなせなくても大丈夫。少しずつ慣れていけば、きっと力強い味方になってくれるはずです。
行動の一歩:「まずはひとつ、試してみよう」
この記事を読んだら、次のステップに進みましょう:
- この記事のチェックリストで目的を確認する
- 目的に合ったAIを1つ選んで登録してみる
- 簡単な質問や依頼から始めてみる
「試すこと」が、あなたとAIの第一歩になります。難しく考えず、友達と話すような感覚で始めてみましょう。最初は「こんにちは、あなたは何ができますか?」と聞いてみるのもいいですね。
次回は「ChatGPTの基本的な使い方」について詳しくご紹介します。あなたもAIという新しい友達と、楽しい未来を始めてみませんか?